江之浦のおはなし
おだやかな相模湾と、瑞々しい山々を臨む江之浦。
人々の暮らしと、長く地域を見守ってきた大美和神社。
私たちが大切にしたい、江之浦のおはなしをご紹介します。
江之浦のこと
相模湾を臨む、山の斜面に広がる江之浦。古くから柑橘栽培が盛んで、先人たちが石段を積んでしつらえた段々畑には今も沢山のみかんが実ります。
春が終わると真っ白のみかんの花が咲き、その甘い香りに五感が満たされます。秋になるとみかんは収穫時期を迎え、冬、春、そして初夏にかけてさまざまな品種のみかんの収穫が続きます。
朝は相模湾から昇る太陽の光が海と畑を照らし、季節ごとに表情を変える自然とともに、人々の暮らしが営まれてきました。
柑橘の風味、自然の色彩が織りなす美しい風景。
江之浦はいつも心と体がしあわせになる「風」に包まれています。
海、山、畑、そしてそこに暮らす人々。江之浦果樹園maruesuが大切にしたいものは、すべてこの小さな土地の中にあります。
江之浦を守る神様 ― 大美和神社
江之浦の氏神様は、1671年8月15日創建の大美和神社です。
江之浦の大美和神社は、少名毘古那神様(すくなひこなのかみ)をご祭神とする神社です。江之浦の人々の心のよりどころとも、集落のお祭りの求心力ともなってきたこの氏神様は、実は古事記にも登場する偉い神様なのです。
なんといっても少名毘古那神様の父神様は、神産巣日神様(かむむすびのかみ)です。神産巣日神様はこの世にお成りになった三番目の神様で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)よりも遥かに古い神様だと、古事記に書かれています。
そんな偉い神様の手の指の間から生まれた少名毘古那神様は、大国主神(おおぬしのかみ)と共にこの国を築き上げ、それを見届けて常世国(とこよのくに)に行ってしまわれました。
江之浦をはじめ日本全国を創られ、見守って下さった神様の下で、長い長い間、江之浦の人々はみかんを栽培しているのです。
少名毘古那神様
江之浦とみかん
空から、海から、石垣から。3つの太陽を浴びて育つ、江之浦みかん。
江之浦では、急な斜面を生かし、古くからみかんづくりが続けられてきました。空から降り注ぐ陽の光、相模湾の海面に反射する光、そして段々畑の石垣に反射する光。相模湾から吹く潮風とともに、江之浦ならではの自然の恵みがみかんを育てます。
みかん畑は、人々の暮らしとともに受け継がれてきた、江之浦を象徴する風景のひとつです。
江之浦のいま、これから
長くみかんづくりが続けられてきた江之浦も、農家さんの高齢化や後継者不足などにより、手入れを続けることが難しくなった畑が増えています。
畑が荒れてしまうことは、長い年月をかけて守られてきた段々畑や石垣、そして江之浦らしい風景が失われていくことにもつながります。
私たちは、受け継がれてきた畑や柑橘、そしてこの土地の風景を次の世代へつないでいきたいと考えています。できることは小さくても、ひとつずつ。地域の方々とともに、これからの江之浦を考え、行動していきます。